浜名湖の絶景をめぐるプチトリップ

太平洋から海水が流れ込む汽水湖である浜名湖は、うなぎや牡蠣等の豊かな海の幸を育み、同時にパラセーリング等さまざまなレジャーが楽しめるところ。歴史が息づき、ものづくり産業も盛んです。「浜松・浜名湖ちょい旅ガイド」では、地元の産業や立地、レジャー等を生かしたさまざまな体験プランを企画・集約しています。今回は、その中から「絶景パラグライダー場見学」と「神秘的な洞窟・竜ヶ岩洞の世界へ」を体験。昼食では「とんきい」を訪れてきました。

「浜名湖パラグライダースクール」の絶景パラグライダー場見学

まずは「浜松・浜名湖ちょい旅ガイド」の中から「絶景パラグライダー場見学」をご紹介。
今回、「絶景パラグライダー場見学」を案内してくれたのは、「浜名湖パラグライダースクール」の青木翼さん(写真中央)と、「浜松・浜名湖ツーリズムビューロー」の河野美奈子さん(写真右)。「浜名湖パラグライダースクール」の青木さんは、パラグライダーの世界大会で入賞経験があるインストラクターです。
「浜松・浜名湖ちょい旅プラン」では、今回紹介する「絶景パラグライダー場見学」の他にも、初めての方でも安心して楽しめる「はじめてのソラタビ!浜名湖パラグライダー体験」を提供。さらに「浜名湖パラグライダースクール」では、ライセンスを取得するためのコースを用意していますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。

事前にホームページから見学ツアーの予約をしましょう。絶景パラグライダー場見学は、「浜松・浜名湖ちょい旅ガイド」または「浜名湖パラグライダースクール」のサイトから直接予約が可能です。
体験当日、まずは東名高速道路三ヶ日I.C.から車で3分ほどのところにある「浜名湖パラグライダースクール」へ向かいます。受付を済ませ、そこからスクールの車に15分ほど乗って、森の中にあるモノレール乗り場まで移動します。

スクールから見える風景。写真中央からやや右寄りの山の上のシートがあるところがパラグライダー場。標高420mのとても高いところにあります
森へと続く林道。この道を通ってパラグライダー場へ向かいます
モノレールの席は3つ。抱っこが可能なお子さんがいる場合は大人3名のほか、最大お子さん3名まで乗車できます

赤く塗装されたかわいいモノレールに乗って、ここから約10分かけ、約500mの距離を移動し、約120m登った山頂へと向かいます。ディーゼルエンジンで動くモノレールは、林業従事者の移動や木材運搬、収穫したみかんの運搬に使われているもの。大きなエンジン音と振動に驚くかもしれませんが、童心に返ったような気持ちで楽しめます。あまりの楽しさに「降りたくない!」と泣いてしまうお子さんもいるのだそう。

モノレールの進行方向に向かって左手は植林されたスギ林、右手は浜名湖県立自然公園の中で、自然のままの森になっています。左右で生育する樹木の種類が異なっているのも、見どころの一つです。途中、トカゲもたくさん見かけました。訪れた際は、よかったら探してみてくださいね。

実はこのモノレール、もとは山腹までしか整備されておらず、青木さんが三ヶ日町の絶景をたくさんの人に楽しんでもらいたいという思いからクラウドファンディングを実施。2020年に山頂まで整備が実現したばかりなのだそう。よく見ると途中からレールがピカピカになっています

フライト拠点のパラグライダー場へ到着。標高420m、スカイツリー展望回廊に近い高さだそうです。浜名湖・浜松市街・湖西市・太平洋を一望でき、広がる絶景に思わずため息が出ます。左手には、直線距離で東南に約30km先にある、浜松市のシンボル「浜松アクトタワー」も見えます。

取材の日は、あいにくの曇り空でしたが、かえって時間帯によって変化する空や雲の色合いの変化が感動的。いつまでも眺めていたくなる光景でした。

大きなビーズクッションに座って浜名湖の雄大な景色をゆっくり眺めながら、スクールでいただいた濃厚な味わいの「和田農園」の三ヶ日みかんジュースをいただきました。滞在時間の目安は30分ですが、絶景に感動し1時間ほど滞在してしまう方もいるそう。

ジャンプして、まるで空を飛んでいるような写真を撮ってみましょう。足をしっかり曲げると、いい写真が撮れます

再びモノレールに乗って山の中腹まで下山。青木さんがモノレールを片付けている間に、乗り場の丘の向こうを見学。こちらもパラグライダーの離陸場になっているそうで、山頂とはまた異なる風景が楽しめます。

2021年11月下旬からは、「農家民宿カフェcoco-Rin」のピクニックセット、もしくは「炭火焼肉三愛」の三ヶ日牛カルビ焼肉弁当が付いたプランも登場するとのことです。

●浜名湖パラグライダースクール
所在地:静岡県浜松市北区三ヶ日町大谷93-1
TEL : 053-526-0015
営業時間: 9:00〜18:00
定休日:木曜
URL:http://jpmsports.com

●浜松・浜名湖ちょい旅ガイド
URL:http://hamamatsu-daisuki.net/hamanako-choitabi/

「とんきい」で直売所ならではのおいしい豚肉料理を味わう

続いて、「浜名湖そだち」という銘柄豚を育てる「とんきい」を訪問。
とんきいでは、防腐剤などの添加物を一切与えず、良質なトウモロコシや大豆を中心に自家配合したエサで育てているため、そうして育てられた豚肉は、やわらかく、くどくない脂の旨味を感じる上質な豚肉です。
「油脂添加をしている養豚場もありますが、『とんきい』では“人”が食べられる穀物をメインに与えています。臭みがない豚肉なのが特徴です」と専務の鈴木雅之さんが教えてくれました。 2021年春にメニューをリニューアルしたばかりの「農家のレストラン とんきい」では、とんかつ、トンテキ、ハンバーグなどの定食や、ビュッフェ付きのメニューが選べます。お米や野菜はほとんど自家製。「竜ヶ岩洞」でつくられているアイスクリームなどのデザートも、ビュッフェに用意されています。

また、直売所では、さまざまな部位の新鮮な豚肉をはじめ、ソーセージ、ハム、ハンバーグなどの加工品も販売。直売所の上階にある「ミートレストラン とんきい」も、2021年春にメニューをリニューアル。
豚の骨を使って出汁をとった本格豚骨ラーメンは朝から食べることができ、おひとりさまから宴会まで焼肉やしゃぶしゃぶができるメニューをそろえています。

なお、「浜松・浜名湖ちょい旅ガイド」では、「とんきい牧場発!浜名湖そだちを使用したソーセージ作り体験」も紹介中です。

●とんきい
農家のレストラン とんきい:静岡県浜松市北区細江町中川1194-1
本店所在地:静岡県浜松市北区細江町中川1190-1
TEL:053-522-2969
営業時間:
農家のレストラン とんきい/11:00〜L.O.14:00・17:00〜L.O.20:00(平日のディナーは10名以上の予約にて営業)
直売所/10:00〜19:00
ミートレストラン とんきい/平日9:30〜L.O.14:00・17:00〜L.O.20:00(平日のディナーは予約にて営業)、土日祝8:30~L.O.14:00・17:00〜L.O.20:00

定休日:水曜 ※臨時休業あり
https://www.tonkii.com

「竜ヶ岩洞」の神秘的な洞窟を探検しよう

最後は、「浜松・浜名湖ちょい旅ガイド」の「神秘的な洞窟・竜ヶ岩洞の世界へ」をご紹介。見学時にはガイドはつきませんが、今回は特別に「竜ヶ岩洞」の戸田紗映子さん(写真左)にご案内いただきました。

東海地方最大規模の「竜ヶ岩洞」は、約2億5,000万年前の地層といわれる秩父古生層の石灰岩地帯にあり、総延長約1,000m(一般公開は400m)、標高359mの竜ヶ石山の南麓に開かれています。洞内は年間を通じて約18度に保たれているため、夏は涼しく、冬は暖かいのが特徴です。

入口すぐの左手には、ルーセットオオコウモリがお出迎え。別名をフルーツコウモリというだけあって、フルーツが大好き。毎日11:00と14:00にはスタッフの手からフルーツを食べるコウモリの様子を見ることができます。
スタッフが小屋に入ってくると、スタッフが持つフルーツ入りトレイにコウモリがぎっしりと集まり、とても重そう。コウモリにあまりよいイメージがない人も多いかもしれませんが、こちらのコウモリは、顔もハムスターみたいに目がくりくりっとしていて、愛嬌があってとてもかわいいんですよ。スタッフにとても懐いていている様子は、一層かわいく見えます。
「竜ヶ岩洞」のルーセットオオコウモリは、28年前から飼っていますが、実はこんなふうに人の手から食事をするようになったのは、ほんの4年前に生まれた赤ちゃんコウモリが最初だったそう。以降は、大人のコウモリも人の手から食べるようになり、食事の様子が一般公開されるようになりました。

奥へと進んでいくと、大自然が育む神秘の造形美に思わず感嘆の声が漏れます。一般公開されている全長400mのすべての通路は見どころいっぱいです。写真ではすべてを伝えきれませんが、その一部をご紹介していきます。


洞内を歩くときは、前や横だけでなく、ぜひうしろも振り返ってみてください。かがんでみると、また違うものが見えます。
「竜ヶ岩洞」は、紗映子さんの曽祖父である戸田貞雄氏が1981年に発掘調査をスタートさせたそう。竜ヶ石山に鍾乳洞があるようだという情報をもとに、ハンマーを片手に小さな穴から入って2年に及ぶ命がけの洞窟調査を開始。地域の観光資源にできればという強い思いで、洞窟愛好家の仲間とともに最初は人力で掘っていったそうです。もちろんダイナマイトを使う場面もあったそうですが、極力鍾乳洞を傷つけないように、慎重に作業を進めていったといいます。

洞窟内を進むと、時折、水の音が聞こえてきます。水の中に炭酸カルシウムが含まれており、これが少しずつ結晶化して、鍾乳石が成長していくのです。カーテンのようなもの、つららのようなもの、石像のようなものなど、洞内ではさまざまな形をした鍾乳石が見られますが、いずれも自然に形成されていったもの。この鍾乳石は約100年でようやく1cm成長するそうで、その鍾乳石の長さから太古のロマンを想像することができます。ちなみに鍾乳石は主成分が炭酸カルシウムでできているため、もともと乳白色をしていますが、微量の土壌由来の不純物などで黄土色や茶色に色合いが変化するそうです。

途中、鐘が設置されており、洞内に響き渡る音を楽しむことができます
壁が斜めになっており、まるで迫り来るような迫力。写真スポットの一つです
「天女の鏡」と名付けられた泉。澄んだ泉に鍾乳石が映り込む様子が見られます。このほか、ところどころに泉や水の溜まり場があります
当時、こんな狭い穴を通って発掘していったそうです
「雲上界」と名付けられた鍾乳石。これも自然に形成されたもので、まるで天上の世界のよう
「黄金の大滝」

最深部には「黄金の大滝」と名付けられた、落差約30mの滝も。発掘を進めていったなかで、この滝を発見したときの感動は相当のものだったそうです。台風や大雨のあとは、水量が多くなり、大迫力です。ただし、洞内に滴(したた)る水滴も多くなるので、足元などに注意が必要です。

運が良ければ、洞内にいる野生のコウモリに出合えることも。取材時は、コウモリが飛び交う様子が見られましたが、やはり野生のコウモリは少しこわい印象を受けました。

「天国」と名付けられた場所
「龍の腹」と名付けられた場所。まるで龍の体内にいるような気分が味わえます
「水神様」と名付けられた場所。こちらは最近、写真スポットとして人気になっている場所

洞窟の出口の先には、資料館と売店があります。資料館では、竜ヶ岩洞開発史や洞窟サンゴなどの鍾乳石の展示物を見ることができます。売店では、「竜ヶ岩洞」の鍾乳石や鉱物の販売のほか、オリジナルのお土産、地元の名産品と出合うことができます。また洞内で約100日間かけてじっくり熟成させた地元の緑茶と紅茶も販売。まろやかな味わいだそうですよ。

外には夏期には足水ができたり、冬期には昼間にイルミネーション「電飾土蛍」が見られたりする場所も登場。また、イタリアンジェラートなどを販売するお店もあり、バタフライピーを使って浜名湖の青を表現した「ハマナコブルー」のジェラートや、浜松産のスーパーフード「モリンガ」を使ったジェラートをいただけます。アイス最中もあり、パリパリとした食感でこちらもおすすめです。

●竜ヶ岩洞
所在地:静岡県浜松市北区引佐町田畑193
TEL:053-543-0108
営業時間:9:00~17:00
定休日:年中無休
https://www.doukutu.co.jp

浜松・浜名湖の見どころをもっと知りたい方はこちらをチェック!

浜松・浜名湖ツーリズムビューロー 
https://hamamatsu-daisuki.net

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